WordVBA

「青空文庫」をWordVBAで攻略する(2)

ルビを振るべき親文字の箇所を取得する 前回 akashi-keirin.hatenablog.com 紹介したのは、「青空文庫」からダウンロードしたテキストファイルから、ルビ情報(「《 》」で括られた文字列)を削除する、という対応だった。 しかし、いくら読みやすさのためと…

「青空文庫」をWordVBAで攻略する(1)

「青空文庫」のテキストからルビ用文字列を除去する 「青空文庫」からダウンロードしたテキストファイルを、WordVBAを用いて整形していきます。 今回は、手始めに〝ルビ用文字列〟の除去を行います。 目次 こんなことができます ルビ用文字列の位置を取得す…

Documentの終端を取得する(Word)

Documentの終端を取得する(Word) 目次 こんなことができます きっかけ Function化 使ってみる おわりに こんなことができます Wordドキュメントの終端のRangeオブジェクトを、簡単に取得することができる。 きっかけ Wordドキュメントの末尾の部分のRangeオ…

VBAでWordドキュメントに行番号を振る

VBAでWordドキュメントに行番号を振る 最近、〈脱・パワポ運動〉の一環として、説明用資料の類をWordで作成するようにしています。 パワポで作るいわゆる「ポンチ絵」のわかりにくさ/非効率を解消するのが目的です。 Wordで作成したドキュメントの「参照指…

Rangeオブジェクトの終端があるParagraphオブジェクトのインデックス番号を返すFunction(Word)

Rangeオブジェクトの終端があるParagraphオブジェクトのインデックス番号を返すFunction 更新頻度ガタ落ちですが、またしてもWordVBAネタです。 まずはコードを お急ぎの方は、コードをコピッペして使ってください。 リスト1 Public Function getParagraphI…

参照元に参照先の通し行番号を書き込む(2)

参照元に参照先の通し行番号を書き込む(2) たとえば、 みたいなドキュメントがあるとする。 参照指示性を高めるために、全ての行に通しで行番号を振っている。 これは、芦田宏直氏のアイディアで、詳しいことは氏の著書『シラバス論』(2019 晶文社)をご覧…

表の中でのセルの位置を特定する(Word)

表の中でのセルの位置を特定する(Word) Excelの表に比べて、Wordの表は勝手に改竄されることが今まで少なかったので、完全に油断していた。 Wordで集めた大量のドキュメント。ファイル名の付け方がバラバラなので、整理が大変。そこで、ドキュメント内に記入…

通しの行番号を取得するFunction(Word)

通しの行番号を取得するFunction(Word) 前回 akashi-keirin.hatenablog.com の続き。 文書全体を通じての通しの行位置を取得するFunctionを作った 考え方 [Range].Informationプロパティを参照すれば、Rangeオブジェクトのあるページ位置(Information(wdAct…

各ページの行数を取得する(Word)

各ページの行数を取得する(Word) Wordドキュメントの、各ページの行数を調べる方法を編み出した(笑)ので、覚書として記しておく。 カーソルのあるページの総行数を取得する [Document].Bookmarks.Item("\Page")の返り値 BookmarksコレクションのItemメソッ…

Wordドキュメントに特定のキーワードが含まれているかどうかを判定する(Word)

Wordドキュメントに特定のキーワードが含まれているかどうかを判定する 困ったこと めちゃくちゃめんどくさい調べ物をして作ったWordドキュメントが、フラッシュメモリから消えていた。 今使っている安物のフラッシュメモリは、変なところで買ったやつで、し…

FormattedTextプロパティの怪

FormattedTextプロパティの怪 『Writing Word Macros』という本を買った。 FormattedTextプロパティ Rangeオブジェクトのところを読んでいたら、FormattedTextというプロパティについて書いてあった。 へえ。そんなものがあったのか。 で、『Word 2013 devel…

改行・改段落の怪(Word)

改行・改段落の怪 前回 akashi-keirin.hatenablog.com の続き。 前回のリスト1を再掲する。 前回のリスト1 'テキストの置換' Private Sub replaceText(ByVal str1 As String, _ With Selection.Find Call .ClearFormatting Call .Replacement.ClearFormatt…

VBAによる置換の怪(Word)

VBAによる置換の怪 ちょっと変な現象に出くわしたので報告。 無駄な改段落マークを削除する 最近、Webページ上で公開されている議事録の類をWordドキュメント化する作業にハマっている。今すぐ役に立つわけではないけれど、後で利用するときに楽かな、と思っ…

段落冒頭の半角スペースを除去する(Word)

各段落冒頭の半角スペースを取り除く Webで公開されている議事録の類をWordドキュメント化することが割と増えた。 しばらく待っているとPDFで正式な議事録が出される場合もあるが、割と時間がかかる上、PDFだと記載内容をコピッペする際に割とめんどくさい。…

WordのRangeオブジェクトの謎挙動

WordのRangeオブジェクトの謎挙動 完全にわけがわからなくなってしまった。 Find.Executeメソッドで特定の文字列の箇所をRangeオブジェクトとして取得する 次のようなメソッドを作成し、現在のカーソル位置の直近にある指定した文字列の場所をRangeオブジェ…

キーワードをカッコで括るマクロ(Word)

キーワードをカッコで括るマクロ Wordドキュメントの中に出てくるキーワードをカッコで括るマクロ。 キーワードの部分を取得する まずは、キーワードの部分を取得しなければならない。Rangeオブジェクトとして取得すれば、あとは[Range].Textプロパティを書…

Wordドキュメント上で指定した段落以外の段落を折り畳む

Wordドキュメント上で指定した段落以外の段落を折り畳む 段落を折り畳むことができる 知らなかった。 Wordの標準機能にあった。 百聞は一見に如かず。次をご覧いただきたい。 「百聞は一見に如かず」と偉そうに言った割にはわかりにくい画像ですまないw 見…

選択部分のフィールドコードだけを表示させる(Word)

選択範囲のフィールドコードを表示させる キーボード上での[Shift] + [ F9 ](半角モード)をVBAで実現する方法。 これまで、[Window].[View].ShowFieldCodesプロパティのオンオフ(True/False)切り替えしか知らなかった。 ちょこちょこっと調べてみたら、…

Range.PhoneticGuideメソッドを使いやすくする(Word)

[Range].PhoneticGuideメソッドを使いやすくする [Range].PhoneticGuideメソッドはちょい使いにくいので、使いやすく改良。 改良したコード [Range].PhoneticGuideメソッドは、何といっても引数Raiseが超絶わかりにくい。ゆえに、[Range].PhoneticGuideメソ…

安心の実行結果(Word)

安心の実行結果 先日、 akashi-keirin.hatenablog.com このような、衝撃的な実行結果についてお伝えした。 今回は、安心の実行結果である。 フォントサイズは0.5の倍数のみ? 今まであまり気にしたことはなかったのだが、ルビのフィールドコードをいじくって…

ルビが施された部分のフォント情報を取得する(Word)

ルビが設定された部分のフォント情報を取得する 選択箇所のフォント情報を取得するときには、Selection.Fontオブジェクトにアクセスすればよい。たとえば、 Selection.Font.Name とすれば、カーソル位置のフォント名が取得できる。 ……はずだ。 ルビが設定さ…

衝撃の実行結果(Word)

衝撃の実行結果 最近、WordのVBAでのルビ操作にハマっている。 [Range].PhoneticGuideメソッドでルビを振るのだが、あまり細かい調整ができず、さりとてルビを振った後Field.Code.Textプロパティの値をVBAで書き換えると、 ドキュメントを開きなおしたときに…

マクロでルビ振りをするときの注意(Word)

マクロでルビ振りをするときの注意(Word) Word VBA のバグを発見したので、ここで盛大に晒しますw [Range].PhoneticGuideメソッドでルビを振る まず、次のようなドキュメント(笑)を用意する。 選択部分を見たらわかるように、フォントは「MS 明朝」。 …

Selection.MoveRightメソッド(Word)の挙動に注意

[Selection].MoveRightメソッドの挙動に注意 [Selection].MoveRightメソッド([Selection].MoveLeftメソッド)を使用していて軽くハマったので、記しておく。 [Selection].MoveRightメソッド [Selection].MoveRightメソッドというのは、Wordでドキュメント…

ハイライト部分を切り替えるマクロ(Word)

ハイライト部分を切り替えるマクロ コードだけ掲載しておく。 クラスモジュールと標準モジュールを使った。 ハイライト部分を保持するクラス ハイライト部分を保持し、ハイライト部分の再取得、ハイライトのオンオフ切り替えができるようなオブジェクト。 ク…

Selection.Collapseメソッドの挙動に注意(Word)

Selection.Collapseメソッドの挙動に注意 前回 akashi-keirin.hatenablog.com 紹介した、次のハイライト箇所を取得するgetNextHighLightメソッド。 検索箇所を取得した後、Selection.Collapseメソッドを用いて、選択箇所を後方に向けて潰すようにしている。 …

文書中のハイライトされた箇所を取得するFunction(Word)

文書中のハイライトされた箇所を取得するFunction 文書中のハイライトされた箇所を取得するFunctionについては、かつて akashi-keirin.hatenablog.com akashi-keirin.hatenablog.com このような形で取り上げたことがあった。 しかし、ハイライト箇所を文書本…

テキストボックスの先頭にカーソルを置く(Word)

テキストボックスの先頭にカーソルを置く これ、みなさんどうやって実現しているのでしょう? テキストボックス内の文字列を取得する テキストボックスはShapeオブジェクトの一種。 んで、その配下にTextFrameオブジェクトがあり、そのTextRangeプロパティを…

差し込み印刷のデータソース接続前にデータソースの存否確認をする(Word)

差し込み印刷のデータソース接続前にデータソースの存否確認をする ……などと、大それた標題をブチ上げたが、実質的な 敗北宣言 だと思っていただきたい。 いわば、爆負宣言である。 差し込み印刷のデータソースはExcel限定 実は、差し込み印刷の差し込みデー…

『BLOG「芦田の毎日」』(シラバスとは何か ― コマシラバスはなぜ必要なのか)の本文を読みやすく加工するマクロ(Word)

『BLOG「芦田の毎日」』(シラバスとは何か ― コマシラバスはなぜ必要なのか)の本文を読みやすく加工するマクロ(Word) 我ながら超ニッチなマクロであるw 過去記事 このときにも紹介したが、標題の記事は、 ※本文中、(●)などの表記が見られる場合は、その…