選択箇所に傍点を施す(Word)
選択箇所に傍点を施す
選択箇所に傍点を施すマクロ
選択箇所に傍点を施すのはめんどくさい
選択箇所に傍点を施すのは実にめんどくさい。
仮に、リボンのタブが「ホーム」にある状態からでも、
対象範囲を選択し、
「フォント」グループの「ダイアログボックスランチャー」(みんな、こんな名前だって知ってた?)をクリックし、
「傍点」のところのドロップダウンをクリックし、
任意の傍点の種類をクリックし、
[OK]をクリックする
と、範囲を選択してからでも、実に4回ものクリックを重ねなければたどり着けない苦難の道のりなのである。
これはめんどくさい。
そう思ったら、マクロですよ!
選択箇所に傍点を施すマクロ
これは実に簡単。
傍点を施したい箇所のRange
オブジェクトを取得し、そのRange
オブジェクトのEmphasisMark
プロパティに望みの値を設定してやればよい。
EmphasisMark
プロパティの値の設定には、WdEmphasisMark
列挙体の使用が可能。列挙体の各要素は次の通り。
wdEmphasisMarkNone
wdEmphasisMarkOverComma
wdEmphasisMarkOverSolidCircle
wdEmphasisMarkOverWhiteCircle
wdEmphasisMarkUnderSolidCircle
まあ、名前を見たらだいたいどんなのか想像つくと思う。
日本語の文章で使うのはほぼ「wdEmphasisMarkOverComma
」でしょう。
コードは次のような実に簡単なものになる。
リスト1
Private Sub addEmphasisMark( _ Optional ByVal EmphasisMarkType As WdEmphasisMark = _ wdEmphasisMarkOverComma) Dim rng As Range Set rng = Selection.Range rng.EmphasisMark = EmphasisMarkType End Sub
引数としてWdEmphasisMark
列挙体を受け取って、その傍点を選択範囲に施す、というだけのもの。
先にも述べたとおり、日本語の文書では通常「、」の形の傍点を使うので、Optional
にした上でデフォルト値をwdEmphasisMarkOverComma
にしている。
使ってみる
次のコードで実行。
リスト2
Public Sub AddEmphasisMarkMain() Call addEmphasisMark End Sub
これで良い。
対象の箇所を選択して、リスト2を実行する。
ほれ、バッチリ。
おわりに
なんで今までこういうことをしてこなかったのだろう。